フリーランスが資金繰りに困ったときに役立つのが、ファクタリングです。
でも、ファクタリングの仕組みが分からない、怪しい感じがするという意見もあります。
この記事では、ファクタリングの仕組みとメリット・デメリットを紹介します。
\対面なしで最短即日振込!手数料2%∼は業界最低水準/
ファクタリングとは?
ファクタリングとは、企業が持つ未収金(債権)を金融機関に売却することで、現金を手に入れる手段の一つです。
例えば、ある企業が取引先から商品を納入し、代金を請求している場合、請求書に基づく未収金が発生します。しかし、請求書を発行した時点で現金が手に入るわけではなく、支払い期日まで待たなければならないため、企業の資金繰りに悩むことがあります。
このような場合、金融機関に未収金を売却することで、現金を手に入れることができます。具体的には、金融機関が未収金を買い取り、売掛金の一定割合(例えば、80%)を現金で支払い、残りの売掛金を回収して自己収益を得る仕組みです。
ファクタリングにより、企業は現金を手に入れることができ、資金繰りの改善につながります。また、未収金の回収リスクを金融機関が負うため、企業側は信用リスクの軽減にもつながります。
ファクタリングの種類は(リサイクルとノンリサイクル)?
ファクタリングには、主に以下の2種類があります。
保証型(リサイクル)ファクタリング
リサイクルファクタリングは、未収金を買い取った金融機関が、その未収金を再度売却することで自己収益を得るものです。リサイクルファクタリングは、金融機関が買い取った未収金の一部を現金化することができるため、より柔軟な融資が可能となります。
買取型(ノンリサイクル)ファクタリング
ノンリサイクルファクタリングは、未収金を買い取った金融機関が、その未収金を自己収益化することなく、完全に買い取ることで、企業から得た現金をそのまま返済するものです。ノンリサイクルファクタリングは、企業が持つ未収金を完全に現金化することができるため、短期間での資金調達に適しています。
また、これらのファクタリングには、非公開ファクタリングと公開ファクタリングという区分けもあります。非公開ファクタリングは、売掛先が誰であるかを金融機関に秘密にすることができるのに対して、公開ファクタリングは、売掛先を金融機関に公開することが必要となります。
ファクタリングの種類は(2社間と3者間)?
ファクタリングは、2社間と3者間という分類もあります。
2社間ファクタリングとは?
2社間ファクタリング(双方向ファクタリング)とは、2つの企業が相互にファクタリングを行うことで、互いの未収金を現金化する手段です。
通常のファクタリングでは、一方的に自社の未収金を金融機関に売却することが一般的ですが、2社間ファクタリングでは、2つの企業がお互いに未収金を買い取り、現金化することが可能です。
例えば、企業Aと企業Bが2社間ファクタリングを行う場合、企業Aは企業Bから未収金を買い取り、企業Bは企業Aから未収金を買い取ります。それぞれの企業は、自社が持つ未収金を現金化することができ、資金繰りの改善につながります。
2社間ファクタリングは、従来のファクタリングよりもリスクが低いとされています。また、2つの企業間の信用関係を強化することもできます。ただし、2社間ファクタリングには手数料が発生するため、コスト面での検討も必要となります。
3者間ファクタリングとは?
3社間ファクタリング(三方ファクタリング)とは、3つの企業が関与するファクタリングのことです。この形態では、1社が自社の未収金を売却するのではなく、別の企業が持つ未収金を買い取ることで、現金化を実現します。
例えば、企業Aが企業Bに対して未収金を持っている場合、企業Bが金融機関にファクタリングを依頼するのではなく、企業Cが企業Aの未収金を買い取り、その代金を企業Bに支払う形で資金調達を行うことができます。
3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングと比べて複雑な手続きが必要となり、手数料も高くなることがあります。しかし、資金調達の柔軟性が高く、複数の企業間での信用リスクの分散が可能となるため、大規模な取引に利用されることがあります。また、企業Cの役割によっては、販売代金の回収や融資の代替手段としての役割も果たすことができます。
ファクタリングのメリットとデメリット
ファクタリングにはメリットとデメリットがあります。
ファクタリングのメリットは?
ファクタリングのメリットは以下のようになります。
- 早期キャッシュフローの確保 ファクタリングによって、未収金を現金化することができます。請求書が支払期日を迎える前に現金を受け取ることができるため、早期にキャッシュフローを確保することができます。
- リスク回避 ファクタリングによって、請求書をファクタリング業者に売却することで、未収金の回収リスクを回避することができます。また、ファクタリング業者が請求書の回収を保証してくれる場合もあるため、信用リスクの回避にも役立ちます。
- 売掛金の管理コストの削減 ファクタリングによって、請求書の回収業務をアウトソーシングすることができます。自社で回収業務を行う必要がなくなり、管理コストを削減することができます。
- 資金調達の多様化 ファクタリングによって、銀行融資以外の資金調達手段を確保することができます。ファクタリングは、未収金を現金化することができるため、融資よりも柔軟な資金調達が可能となります。
- 信用力の向上 ファクタリングによって、請求書の回収リスクを回避することができます。そのため、企業の信用力向上につながり、銀行融資などの金融機関との交渉に有利に働く場合があります。
以上が、ファクタリングのメリットになります。
ファクタリングのデメリットは?
ファクタリングには以下のようなデメリットもあります。
- コストが高い ファクタリング手数料は、買取額に対して数パーセント程度と高額になる場合があります。また、手数料以外にも保証料や手続き費用が必要になることもあります。
- 取引先との信用関係に影響する ファクタリングを行うことで、取引先からは自社の信用力が低いと誤解される場合があります。また、ファクタリング業者が回収業務を行うことで、取引先との信頼関係が損なわれることもあります。
- 長期的な負担がある ファクタリングは、一時的な現金調達手段として利用することが多いですが、長期的に利用し続けることで、売上高に対する負担が増加することがあります。
- 取引先によっては利用できない場合がある ファクタリングを利用するには、請求書を発行している取引先が法人である必要があります。個人事業主や個人のクライアントには利用できない場合があります。
- 契約内容によっては、損失を被る可能性がある ファクタリング契約の内容によっては、業者が回収不能と判断した場合に、買取代金から損失分を差し引かれることがあります。
以上が、ファクタリングのデメリットになります。
ファクタリングの注意点は?
ファクタリングは、企業が未収金を現金化するための手段として利用されますが、以下のような注意点があります。
- コストが高い場合がある:ファクタリングには手数料や利息などのコストが発生します。特に、信用リスクが高い企業や請求書に問題がある場合は、手数料が高くなることがあります。そのため、利用前にコスト面をしっかりと検討する必要があります。
- 信用リスクがある:ファクタリングは、未収金を買い取ることで現金化するため、ファクタリング業者が未収金を回収できない場合には、企業自身が負担することになります。そのため、ファクタリング業者を選定する際には、信用力や実績などを十分に調べる必要があります。
- 融資とは異なる:ファクタリングは、未収金を現金化する手段であり、融資とは異なるものです。そのため、返済の義務がなく、企業自身の信用力に影響を与えないとされます。ただし、コスト面やリスク管理については、融資と同様に考慮する必要があります。
- 契約内容に注意:ファクタリングを利用する場合には、契約内容に注意が必要です。特に、手数料やリスク管理に関する規定、未収金の回収期間や方法、ファクタリング業者の責任範囲などが明確に定められているかを確認することが重要です。
以上の点に留意しつつ、ファクタリングを利用することで、企業の資金繰りの改善やリスク分散を図ることができます。
ファクタリングで現金化する時間や手数料は?
ファクタリングの現金化の時間や手数料は、ファクタリング業者や契約内容によって異なります。
まず、現金化までの時間ですが、ファクタリング業者によって異なりますが、一般的には請求書が提出されてから数日~数週間程度で現金化が可能です。ただし、業者によってはスピードファクタリングと呼ばれる急ぎの現金化に対応している場合もあり、その場合は数時間~数日で現金化が可能となります。
次に、手数料についてですが、ファクタリング業者によって異なりますが、以下のような手数料が一般的に発生します。
- 購入手数料:未収金の一定割合(一般的には1~5%程度)が、ファクタリング業者によって購入されます。
- 保証手数料:ファクタリング業者が未収金の回収を保証する場合に発生する手数料で、購入手数料と同程度の割合が発生することがあります。
- その他の手数料:手数料の中には、請求書の発行手数料や買戻し手数料など、契約内容によって異なる手数料が含まれていることがあります。
これらの手数料は、ファクタリング業者や契約内容によって異なります。そのため、利用前に複数の業者の手数料を比較し、自社のニーズに合った契約を選ぶことが重要です。
ファクタリングの申請に必要な書類は?
ファクタリングを申し込む際に必要な書類は、ファクタリング業者によって異なりますが、一般的には以下のようなものが必要となります。
- 請求書 ファクタリングの対象となる請求書が必要です。請求書には、請求金額や支払期日などが明記されている必要があります。
- 契約書 ファクタリング業者との契約書が必要です。契約書には、利用料金や手数料、回収保証などが明記されています。
- 法人登記簿謄本 法人としての登記簿謄本が必要です。
- 財務諸表 会社の財務状況を示す財務諸表(決算書や財務諸表)が必要です。
- 顧客リスト ファクタリング業者が請求書の回収にあたって、請求先企業に連絡を取る場合に必要な、顧客リストが必要です。
以上の書類が必要になりますが、ファクタリング業者によっては、追加で提出が必要な書類がある場合もあります。また、業者によっては、インターネット上での申し込みが可能な場合もあります。
ファクタリング企業を選ぶときのおすすめポイント
ファクタリングは、企業の状況やニーズに合わせて適切なファクタリング業者を選ぶことが重要です。以下は、ファクタリングを検討する際のおすすめポイントです。
- 評判や実績の確認 ファクタリング業者の評判や実績を調べ、信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。インターネット上での口コミや業界ランキングを参考にし、複数の業者を比較することをおすすめします。
- 手数料や契約内容の確認 ファクタリング業者の手数料や契約内容を比較し、自社に合ったプランを選ぶことが重要です。手数料は、買取額に対して数パーセント程度かかることが一般的ですが、業者によって異なります。また、回収保証期間や損害賠償額など、契約内容も重要なポイントです。
- カスタマーサポートの充実度 ファクタリング業者のカスタマーサポートの充実度も重要なポイントです。取引中にトラブルが生じた場合や、質問や相談があった場合に、適切かつ迅速な対応をしてくれる業者を選ぶことが望ましいです。
- システムの使いやすさ ファクタリング業者のシステムの使いやすさも重要なポイントです。請求書のアップロードや、取引履歴の確認など、必要な作業がスムーズに行えるかどうかを確認し、自社に合った業者を選ぶことが重要です。
以上のポイントを踏まえ、自社に合ったファクタリング業者を選ぶことをおすすめします。
ファクタリングにおすすめの企業
私たちは個別の企業をおすすめすることはできませんが、以下は一般的に知られている国内外のファクタリング企業の一部です。
- SMBCファクタリング株式会社
- 三井住友トラスト・ビジネスファイナンス株式会社
- みずほコーポレート銀行株式会社
- 野村ファクタリング株式会社
- シティグループ・トランザクション・サービス・インターナショナル・ジャパン株式会社
- CITファクタリング株式会社
- ティエムエス・キャピタル株式会社
- ファクタリングジャパン株式会社
- オリコファクタリング株式会社
- バンク・オブ・アメリカ・ファクタリング・ジャパン株式会社
これらの企業は、業界大手や有名企業が多く含まれていますが、おすすめの企業を選ぶ場合には、自社のニーズや条件に合わせて比較検討することが重要です。また、口コミやランキングなども参考にすると良いでしょう。
ファクタリングの仕組みとメリット・デメリットのまとめ
ファクタリングは、企業が請求書をファクタリング業者に売却することで、即座に現金化することができる方法です。ファクタリングを利用することで、資金繰りの改善やリスク回避ができるだけでなく、信用リスクをファクタリング業者に委ねることで、買い手との信用関係を保つことができます。
ただし、ファクタリングには高額な手数料がかかる場合や、取引先との信頼関係に悪影響を与える場合もあります。また、長期的に利用することで負担が増えることもあります。そのため、ファクタリングを利用する際には、利用目的や契約内容をよく検討し、自社の状況に合ったファクタリング業者を選ぶことが重要です。
コメント